ママ・パパ必見の“子どもの歯を守る習慣”! 親子に人気のすぎもと歯科クリニックのキッズ施策

2019.04.26 interviewHa・no・ne編集部

お子さんの初来院は歯が生える0歳のタイミングが大半

初来院の時期

Ha・no・ne編集部 リン(以下リン)
すぎもと歯科クリニックに通っているお子さんについて伺いますが、初来院のタイミングはいつ頃が多いのでしょうか?

すぎもと歯科クリニック院長 杉本一野先生(以下杉本先生)
歯が生え始めた頃に来院されることが多いですね。なので、0歳のタイミングです。その後は練馬区の1歳半の検診があるので、そこで歯医者にも……という流れで当院をご利用される親御さんもいますね。もちろん虫歯や何か気になることがあってクリニックを訪れる方もいますが、早い時期に来院されることが多いですよ。

リン
そんなに早いタイミングから通うご家庭もあるんですね!ママさんたちの中で“子どもの歯を守ろう”という意識は高まっているのでしょうか?また、地域性もあるのでしょうか?

杉本先生
高まっていると感じていますし、それは地域性も関連していると思います。練馬区は子育てに力を入れている親御さんが多く、また子どもの数自体も多いのが特徴です。そして、総じてデンタルIQが高い印象を受けます。もちろん時代の違いもあるかもしれませんが。たとえば10年前とは患者さん1人ひとりの歯に対する意識の差を感じます。

リン
確かに。歯の健康を気遣う方が増えましたよね。ではお子さんに関してはどうでしょう?何歳くらいから健康を意識して歯医者に通うのがベストでしょうか?

杉本先生
できれば1歳半くらいまでに1回、歯が痛くなったり、トラブルが起きたりする前にトレーニングのつもりでも来ていただきたいですね。歯が痛くなってから初めて歯医者に来ると、ネガティブな印象を持ってしまい、怖がるようになる可能性があるので……。

リン
なるほど、慣れるためにも幼い頃から歯医者に通うのは、子どもが歯医者嫌いにならないための1つの策ですね!小さい時にどれだけ歯の意識を高く持つか、オーラルケアをしっかりするかによって、大人になってからの歯の状態に影響はありますか?

杉本先生
これには大きな差が出ると言っても過言ではないでしょう。幼い頃から歯医者に慣れていると、自然と通う習慣が身についているように感じます。「虫歯になってから……」というように、緊急のタイミングで歯医者に駆け込むことが少なくなりますよね。その日々の積み重ねが、大人になった際に歯の状態の違いとして表れるかと思います。

子どもの歯を守るためには3ヶ月に1回の定期検診がおすすめ

定期健診について

杉本先生
親御さんがお子さんを連れて来院する理由に関してですが、実は“歯の生え替わり”を心配しているケースが多いと思います。最近、自然に乳歯が抜けない子が増えていますし。

リン
え、そうなんですか?!

杉本先生
最近の子どもたちは、顎が小さくなってきている傾向にあります。すると、自然に歯がグラグラして抜けない、あとは怖くて自分では抜けないという子も多い印象です。そうなると、どうしても歯医者で抜く必要がありますよね。そこで、今まで歯医者を訪れたことがない場合、いくら6~7歳の小学生だとしても、まずは人に対して口を開けるという恐怖心を克服するところからのスタートになります。

リン
もうそこで子どもにとって高いハードルがあるんですね……。

杉本先生
なので、早いタイミングから歯医者という環境自体に慣れておくと、お互いに信頼関係を築くこともできます。それが幼少から歯医者に通う一番のメリットですね。なるべく親御さんには「歯医者へ行くのは虫歯だけじゃないからね」と伝えるようにして、早い時期からお子さんと一緒にご来院してくださるよう、啓蒙を続けています。

リン
もちろん定期的に歯医者で診てもらうことが大切だと思いますが、大人と違い子どもはどのくらいの頻度で通うのがベストでしょうか?

杉本先生
お子さんの場合は、少なくとも3ヶ月に1回の頻度でのご来院をおすすめしています。そのときは歯のクリーニングや、フッ素塗布によって歯を保護するケアなどを案内しています。

リン
基本的には3ヶ月に1回がおすすめなんですね。その頻度には、それぞれ個人差はありますか?

杉本先生
中には歯の健康リスクが他の子どもに比べて高い子もいます。たとえば、エナメル質がうまくつくられていない子の場合は、きちんとお家で歯を磨いていても、他の子に比べて虫歯になりやすい傾向にあります。これは遺伝的なものや、お腹の中でつくられたものだったりするので。そういう歯の健康リスクが高い子は、毎月1回といった風に、頻度を高めてのご来院をお願いしています。

リン
なるほど。患者さん1人ひとりに合わせた予防を提案するためにも、やはり定期的に歯医者へ通うことは大切ですね!

ご両親のオーラルケア意識の向上が不可欠

オーラルケア意識の向上

リン
お子さんを持つママ世代のオーラルケア意識も高まっていることは先ほど伺いましたが、すぎもと歯科クリニックを訪れるママさんたちも診療には前向きなのでしょうか?

杉本先生
実は親御さん自身が子どもの時に歯医者で痛い思いをした経験をお持ちで、だからこそ、自分の子どもには悲しい思いをさせたくないという方が多い印象を受けます。そうやって自分の子どもの歯を念入りにケアするよう意識して、その後に「自分も気をつけないといけない」と気づくそうです。なので、当院にはお子さんと一緒に検診を受けるご家族の方が多くいらっしゃいます。

リン
親御さんのオーラルケアの意識は、やはりお子さんにも影響しますか?

杉本先生
もちろんそれはあるとは思いますよ!私自身も二児の父だからこそ感じていますが、自分の子どもはいわば“鏡”ですよね。家でも自分がきちんと日頃からオーラルケアに取り組んでいないと、子どもにもその重要性は伝わりにくいでしょう。

リン
ではお子さんの歯を守るためにも、まずはご自身の歯をしっかり管理することが大事なんですね。

杉本先生
そうですね、やはり自分からです。先日、子どもに虫歯ができ、ご来院された患者さんがいました。そのお子さんは以前、別の歯医者で少し嫌な思いをしたことがあったそうです。歯医者に対してネガティブな感情を抱くと、お子さんの場合はなかなかお口を開いてくれません……。焦った親御さんがお子さんを叱るのですが、子どもは別に悪くはないんですよ。虫歯ができてしまったのは、親の責任でもありますよね。だから、怒るだけじゃなくて、今後のケアを大切にしていきましょうと伝えしました。

リン
親が責任を持って、子どもの歯に気を配り、一緒にオーラルケアをしていくことが不可欠なんですね。

歯科医師が自分の子どもに教えるお家での仕上げ磨きとは?

仕上げ磨きについて

リン
親御さんがお子さんと一緒にするオーラルケアの代表として、仕上げ磨きがありますが、その程度がわからない方も多いようです。子どもの仕上げ磨きをする際、どのくらいまですべきという目安はありますか?

杉本先生
そうですね。1つの基準としては“時間”ですかね。うちは電動歯ブラシを使っています。使っているタイプの電動歯ブラシには2分のタイマー設定があるので、その時間は頑張るように習慣づけているんです。

リン
2分も!お子さんはその時間、歯磨きを耐えられますか……?

杉本先生
うちは歯磨きをするタイミングで、物語を聞かせてあげます。歯磨きの間の楽しい雰囲気をつくってあげることで、歯みがきに積極的になるように心がけています。ここでも、歯磨きの時間に慣らしてあげることが大事ですね。

リン
ちなみに先生のブログで拝見したのですが、お子さんに電動歯ブラシ後にデンタルフロスで仕上げまでされているんですよね?そこまで徹底的に幼い頃からケアしてあげたほうがいいのでしょうか?

杉本先生
もちろんそのほうがいいです!乳歯用のデンタルフロスがあるので、それで歯と歯の間の汚れも取ってキレイにケアしてあげてください。もし危ないと感じたり、うまくできる自信がなかったりする場合は、無理をせず歯医者にお任せいただいても大丈夫です。

子どもが幼い頃にどこまで徹底できるか大事なポイントなので、お家でも親御さんが意識的にケアしてあげましょう。また「ホームケア」にプラスして、歯医者で定期的に行う「プロケア」をWで行うことで、予防の徹底が期待できます!

すぎもと歯科クリニックの子どもが楽しめる医院づくり

子どもが楽しめる医院

リン
歯医者と聞くだけで嫌がる子どもも多いイメージがありますが、すぎもと歯科クリニックでは子どもが怖がらないための工夫を何かされていますか?

杉本先生
院内を見ていただいた通り、まずクリニックの内装を一歩訪れた子どもたちが楽しい気持ちになれるよう2年ほど前に大幅リニューアルしました!このキッズルームとキッズ専用予防ルームは特に力を入れました。子どもが好きなボルダリングをつくったり、あえて2階をつくって秘密基地みたいにしたり。ガラス張りになっている床を見ながら、その廊下を抜けた先にこのキッズルームの“ひみつの入口”があるんですよ。わくわくしますよね(笑)?このキッズルームにきたら、どんなお子さんでも大丈夫と言えるくらいの自信があります!

リン
本当にそう思います!遊び心いっぱいで、子ども心をくすぐる仕掛けが至るところにありますよね~。これはワクワクしない訳がないです!

杉本先生
ありがとうございます!どうやったら歯医者を好きになってもらえるかをずっと考えてきたので、子どもたちに楽しんでもらえるのが一番嬉しいです。そして、ただ楽しんでもらうだけではなく、やっぱり歯をちゃんとケアする習慣も身につけさせてあげたいので、キッズルームの続きにこのキッズ専用予防ルームもつくりました。キッズルームから診療台がよく見えるので、自然と怖いイメージも払拭できるかなという思いもあります。

リン
なるほど!そういう意図があってのこのつくりだったんですね。こちらの予防ルームも、天井のモニターで映像を見られるようになっているなど、子どもが怖がらないように工夫されていますよね?

予防ルームと先生

杉本先生
そうなんです!子ども用に小さいサイズのかわいいユニットにしていますし、怖がる子はあまりいないですね。予防ルームなので、「虫歯になるとあっちの治療室に連れてかれちゃうよ!」なんて言いながら子どものメンテナンス意識を高めたりもしています。

後、こちらの部屋は大人用の診療室からもモニターで様子を見られるようにしているので、親御さんも安心して治療を受けらると好評です。

リン
それはいいですね!すぎもと歯科クリニックでは、保育士も在籍しているんですよね?

杉本先生
はい、保育士が常勤で在籍しているのも、当院の大きな特徴です!なので、親御さんが治療中の間も、保育士がお子さんをしっかり見ているので安心できると大好評です。好奇心をくすぐるキッズルームをつくったり、保育士を在籍させたり、あとは歯科衛生士も若い女性がいます。このように複合的にお子さんが歯医者へ慣れることができるよう、こだわっています。

リン
設備もスタッフさんもこんなにしっかりそろっていると、お子さんも親御さんも家族みんなが安心ですよね!来院された患者さんの反応はいかがでしょうか?

杉本先生
ありがたいことにご好評をいただいています。「子どもが歯医者さんを嫌がらない!」といったお声を多数いただきますね。今後も患者さんのご要望に応えられるように、患者さんに寄り添った医院づくりを行っていきたいと思います。

リン
常に患者さんと向き合っている杉本先生だからこそ、素敵な医院が成り立っていることが伝わります。本日は貴重なお話をありがとうございました。

▼取材協力
医療法人社団 悠歯会 すぎもと歯科クリニック
〒177-0041 東京都練馬区石神井町6-15-8 ウエルシア2F

公式ホームページ:http://www.418.co.jp/sugimotoshika/
お母さんと子どもの歯科治療ガイド:http://sugimotoshika2010-kids.com/
予防歯科ガイド:http://www.sugimotoshika2010-yobou.com/
歯磨きが楽しくなるアプリ:http://www.sugimotoshika2010-kids.com/concept_staff.html#title11

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