歯磨きの後は口をすすがない!?虫歯予防の先進国「スウェーデン式デンタルケア」が注目される理由

2019.09.30 healthHa・no・ne編集部

スウェーデン式デンタルケアの方法とは?

スウェーデンは虫歯予防の先進国

虫歯予防



現在では虫歯予防の先進国と言われているスウェーデンですが、昔は日本以上に虫歯の多い国でした。その状況を打開したのが、1970年代に実施された歯科医療改革。これによって歯科医療のあり方が根本から見直され、今では子どもの虫歯の数は日本の10分の1までに減少したといわれています。

歯科医療改革のキーポイントは「予防重視の医療」にあります。虫歯になってから治療をするのではなく普段から予防ケアをするというスタンスが、成果に結びついたといえるでしょう。

スウェーデン式デンタルケア① タフトブラシで隅々まで磨く

タフトブラシ



デンタルケアで歯磨きが重要なのは言うまでもありませんが、歯ブラシだけできちんと歯垢を取り除くのは難しいでしょう。そこでスウェーデンの人々が利用しているのが、通常の歯ブラシよりも小さく先がとがっている「タフトブラシ」です。虫歯になりやすい歯の隙間や歯並びが乱れている部分も、タフトブラシを使うことでしっかりと磨くことができます。

また、デンタルフロスや歯間ブラシもよく使用されているデンタルケアアイテム。通常の歯ブラシ以外のアイテムも使用することが、効果的なデンタルケアの秘訣だといえますね。

スウェーデン式デンタルケア② 歯茎をマッサージして血行を促す

歯茎のマッサージ



歯磨きをするときには、歯茎も同時にマッサージするようにします。こうして歯茎の血行を促すことによって、虫歯予防をするだけではなく歯周病対策にも繋がります。

スウェーデン式デンタルケア③ 歯磨き粉はフッ素入り

フッ素入り歯磨き粉



フッ素には、歯を強くする働き、歯の再石灰化を促す働き、菌に対抗する働きなどがあります。そのため、フッ素入りの歯磨き粉を利用することで虫歯を効率的に予防することが可能になったのです。スウェーデンの人々は、子どもの頃からフッ素入りの歯磨き粉を使って虫歯をケアしているとのこと。

スウェーデン式デンタルケア④ 歯磨きの後は口をすすがない

うがい



スウェーデン式デンタルケアにおいて少し驚きなのが、歯磨きの後に口をすすがないということです。これは、歯を虫歯から守ってくれるフッ素を口の中に残しておくためだそう。同様の理由で、歯磨き後約2時間は飲食を控えるようにします。

どうしても口をすすぎたいというときには、最低限の量の水でうがいをするようにするといいでしょう。

スウェーデン式デンタルケア⑤ キシリトールで虫歯の原因をブロック

キシリトール



キシリトールは天然由来の甘味料で、歯垢や酸を作らないようにすることで虫歯をケアしてくれます。食後に食べるなら、甘いデザートよりもキシリトール入りのガムやタブレットがいいでしょう。

また、果物の中でキシリトールが多く含まれているのがイチゴです。食後のデザートとしてコンデンスミルクなどを付けずにイチゴを食べるのも、虫歯予防につながるといえるでしょう。

スウェーデン式デンタルケア⑥ 歯科検診は3ヵ月に1度

定期健診



日本人のほとんどは、歯に痛みや異常を感じたときにのみ歯科医院を受診する傾向にあります。これに対し、スウェーデンの人々が歯科検診を受ける頻度はおよそ3ヵ月に1度。定期的な歯科検診によって虫歯を防ぐ確率が上がり、万が一虫歯ができてしまった場合も小さいうちに治療するきっかけとなります。歯の健康維持に有効なだけではなく、長期的なコストパフォーマンスで考えてもメリットは大きいといえるのでないでしょうか。

スウェーデン式デンタルケア⑦ 歯磨き教育は0歳児から

0歳から虫歯予防



スウェーデンでは、歯が生えていない0歳児の頃から歯磨き教育を始めます。授乳後に毎回口の中に歯ブラシを入れることによって、歯が生えてきたときに抵抗なく歯磨きができるようにするのです。このようにスウェーデンの人々の、虫歯予防に対する意識の高さが分かりますね。

虫歯予防ならスウェーデン式デンタルケアを取り入れてみては?

スウェーデン式デンタルケア



年を重ねてからも自分の歯で食事をしたいのであれば、まずは予防に重点を置くことが大切です。そして、スウェーデン式デンタルケアを取り入れて虫歯予防をすれば、健康な歯を長く維持するアプローチができるでしょう。ぜひ今日からでも、スウェーデン式デンタルケアを実践してみてはいかがでしょうか?

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