あまり知られていないデンタルフロスと歯間ブラシの違い

2018.01.05 healthオオタカ

デンタルフロスと歯間ブラシの違い

デンタルフロスと歯間ブラシはどちらも歯と歯の間の汚れを取るのに適していますが、その形状や用途は異なります。それぞれの特徴に沿った正しい使い方ができれば、歯と歯の間の汚れを効果的に取り除き虫歯や歯周病、口臭を防ぐことが期待できます。

デンタルフロスとは

デンタルフロス

デンタルフロスは絹糸や合成繊維などの繊維を用いた「細い糸」です。デンタルフロスを使用する際は、歯と歯の隙間にデンタルフロスを入れ、のこぎりのようにデンタルフロスを行ったり来たりさせながら、歯についた歯垢を取り除いていきます。

デンタルフロスには取っ手がついた使いやすいボルダータイプと、必要な長さのフロスを切り取り指に巻き付けて使用するロールタイプがあります。ボルダータイプは初心者でも簡単にでき、ロールタイプは経済的という特徴があります。

歯間ブラシとは

歯間ブラシ

歯間ブラシとは、小さくて細長いブラシのついた棒状の清掃道具です。歯と歯の間にブラシを入れ、2,3回前後に動かし歯垢を取っていきます。歯間ブラシにはさまざまなサイズのものがあるので、ご自身の歯と歯に隙間の大きさに合わせて選ぶと良いでしょう。

デンタルフロスの特徴

デンタルフロスは細い糸状になっているため、空間の狭いところや歯と歯、歯と歯ぐきが接した箇所に有効です。

デンタルフロスのメリット

虫歯になりやすい歯と歯の間の歯垢を落とせます。また、歯ぐきの溝に溜まった歯垢を落とすことも可能です。ロールタイプのデンタルフロスを使用し、ブリッジの間の歯垢、歯ぐきの溝の歯垢を取ることができ、さまざまな汚れを効果的に落とすことが期待できます。

デンタルフロスのデメリット

初めて使う方はとくに、慣れるまで時間がかかるというデメリットも。ボルダータイプは初心者の方でも使いやすいですが、隅々まで行き届くのが難しい面も。また、広い隙間の汚れを取り除くのには向いていません。

歯間ブラシの特徴

歯間ブラシはデンタルフロスとは反対に隙間の大きい箇所の歯垢落としに向いています。

歯間ブラシのメリット

歯と歯の隙間が大きい場合に効果的。特に歯周病などで歯ぐきが下がり、歯と歯の隙間が大きい方には歯間ブラシがおすすめです。大小さまざまなサイズがあるため、ブリッジの隙間に溜まった汚れには小さな歯間ブラシを選ぶと効果的に落とすことが期待できます。

歯間ブラシのデメリット

歯間ブラシは歯と歯の隙間が狭い場合の使用が難しく、歯間ブラシだけでは歯と歯の隙間を十分にキレイにできないデメリットがあります。また、強引に歯間ブラシを入れてしまうと、歯ぐきを傷めることもあります。

歯間のケアの注意点

口腔内の場所によってデンタルフロスと歯間ブラシを上手に使い分け、効率よく歯垢を取り除いていくことが虫歯や歯周病、口臭予防のために重要です。

デンタルフロスと歯間ブラシの両方を使って歯間ケアを

歯磨きだけでは歯と歯の間のケアまで十分に行き届きません。普段の歯磨きにデンタルフロスと歯間ブラシをプラスして、歯磨きだけでは落としきれない汚れをしっかりと取り除くよう心がけましょう。

歯間ケアは力を入れ過ぎない

デンタルフロスや歯間ブラシを使う際は、力を入れ過ぎないのがポイントです。力を入れ過ぎると逆に歯ぐきを傷つけ、歯周病を引き起こす原因になることも。また、使用中に歯ぐきが炎症を起こして数日間出血が止まらない場合は、歯周病の可能性があるので歯科医院で診察を受けることをおすすめします。

1日1回の歯間ケアの習慣を

歯磨きだけでは取りきれない歯と歯の間の汚れは、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することでキレイにすることができます。ぜひ1日1回の歯間ケアを習慣にし、正しい使用方法を守って効果的なオーラルケアに努めましょう。

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