ほうれい線が目立つのは歯並びが原因!?矯正歯科との気になる関係性
矯正歯科とほうれい線の関係性
乱れた歯並びを整えて噛み合わせをよくする矯正歯科ですが、 「矯正治療後に、ほうれい線が目立つようになった」という方も少なからずいるようです。歯並びとほうれい線の関係には諸説ありますが、遺伝、発達障害、子どものころのクセといったいろいろな要因によって影響を受け、大人になってから顔の皮膚がたるみやすくシワができやすくなると言われています。
特に歯並びが悪い方は、噛み合わせも悪く表情筋の使い方が偏り、顔のたるみやシワに影響が出やすいと考えられています。その中でも「出っ歯」の人は、ほうれい線ができやすいと言われています。
出っ歯を矯正するとほうれい線ができやすい
矯正歯科をする理由の1つとして、「上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)」いわゆる出っ歯が挙げられます。出っ歯は見た目の面で「歯が目立つ」という印象を与えるだけでなく、うまくものを噛めずに消化不良になりやすいため健康面にも大きく影響が出ます。矯正治療後にほうれい線が目立つようになる人は、もともとが出っ歯の人が多い傾向にあります。
出っ歯の人はうまく口を閉じられないため、無理やり唇を伸ばして歯を隠そうとする癖がついてしまいがち。これを日常的に行うことによって口周りの皮膚は伸び、いつの間にかたるんでしまいます。そして矯正治療によって前歯が内側に引っ込むと伸びていた皮膚の行き場がなくなり、ほうれい線の原因となってしまうのです。
矯正歯科でほうれい線ができるとは限らない
出っ歯を矯正してほうれい線ができるのは、歯がかなり前方に突出していた場合です。軽い出っ歯を矯正しても、それだけでほうれい線が目立つようになるとは限りません。ちなみに、出っ歯以外を矯正治療してもほうれい線に大きく影響が出ることはあまりないようです。
なお、ほうれい線と矯正歯科の関係性に関しては専門家によって大きく意見が異なります。矯正歯科がほうれい線の原因になるという人もいれば、矯正歯科によって口の筋肉のバランスが整いほうれい線が目立たなくなるという人もいます。関連性があるとは言われているものの、はっきりとした結論が出ているわけではないようです。
ほうれい線ができてしまったときの対策
矯正治療によってほうれい線ができるという意見に対しては賛否両論ですが、実際にほうれい線が目立つようになってしまったという方は存在します。しかし、ほうれい線が目立つことに必要以上に落ち込む必要はありません。なぜなら毎日のケアで対策ができるからです。
ほうれい線対策1:重点的にスキンケアを行う
ほうれい線対策の基本は、やはり毎日のスキンケアです。肌の乾燥はシワやたるみなどの原因となり、ほうれい線にもつながります。日々の保湿をしっかり行って、ほうれい線を予防およびケアしましょう。基礎化粧品はコラーゲンやプラセンタ、ヒアルロン酸などが配合されたものがおすすめです。
ほうれい線対策2:顔のマッサージをする
顔の筋肉の弾力がなくなると、ほうれい線が目立つようになります。そのため、顔のマッサージをして筋肉をリラックスさせることでほうれい線の改善が期待できます。「巨りょう」「下関(げかん」「角孫(かくそん)」などのツボを刺激するのも効果的なので、積極的に押してみてください。
ほうれい線対策3:舌回しエクササイズをする
口を閉じたまま舌を回す「舌回しエクササイズ」をするだけでも、表情筋を鍛えることができます。スマートフォン閲覧やパソコン作業などで凝り固まった表情筋をほぐすため、1日3回を目安に行ってみてください。はじめは辛く感じるかもしれませんが、顔のゆがみの改善にも効果的なのでがんばってトライしましょう。
矯正歯科を検討する際にはよく歯科医師と相談を
矯正治療後にほうれい線が目立つようになったとしても、矯正歯科だけが原因とは言い切れません。単に矯正治療によって進んでいた老化が表面化するようになったという可能性もあります。そのため、ほうれい線を気にして矯正治療をやめることは得策ではありません。
歯並びは見た目だけではなく、全身の健康に大きく影響します。噛み合わせが悪く矯正歯科が必要だと判断したのであれば、ぜひ矯正治療を検討してください。ただし、ほうれい線の心配や気になることがあれば、事前に歯科医師に相談してみましょう。