起床後と朝食後、いつがベスト?朝の歯磨きのタイミング
朝に歯磨きをすることの意義とは?
朝の歯磨きのタイミングにはそれぞれに見解があるかと思いますが、総じて確かなのは、朝のタイミング必ず歯を磨いた方がいいということです。もちろん口臭予防などのエチケットの面も重要ですが、朝に歯磨きをすることにはどんな意義があるのでしょうか?
特に心がけたい朝の歯磨き
朝起きた際に口の乾きや、場合によっては口臭が気になった経験はありませんか?起床時のそうした症状は、就寝中の唾液の分泌量の低下が原因として挙げられます。
唾液は口の中で繁殖する菌の増殖を抑えて健康な状態に保つ役割があるため、寝ている間に唾液の分泌が少ない状態が続くと、菌の働きが活発になります。「朝起きたときの口の中は、肛門より汚い」と言われる所以は、唾液が少なくなることによって菌が増殖してしまうためなのです。
口の中でトラブルを引き起こす可能性がある菌が多い状態は、少しでも早く解消する必要があります。そのため、朝起きたら真っ先に歯を磨くのが理想です。ただ、「朝食後に歯を磨かないのは気持ち悪い」という方も多いので、その場合は起床時と朝食後に2回歯を磨くか、起きた際に口をゆすいで朝食後にしっかり磨くことをおすすめします。
一回の歯磨きにどれくらい時間をかける?
起床時の口の中は、菌の温床となっているだけに朝の歯磨きは健康を維持するうえで不可欠です。ただ、みなさんはどのくらい時間をかけて歯磨きをしているのでしょうか。ライフメディアのリサーチバンクの1200人を対象とした「歯に関する調査(2015年)」によると、約半数の方が歯磨きに3分未満しかかけていないそうです。
3分未満と聞くと「短い」とも「長い」とも思う人で意見が分かれるかもしれませんが、実は歯磨きにおいて時間は大切ではなく、ブラッシングすることでいかに歯垢や菌が取り除けたかが重要になります。つまり、15分かけてだらだらと磨くのが正解という訳ではなく、3分でもきちんと隅々まで磨けていれば問題がないのです。時間はあくまでも目安でしかないので、きちんと口の中がキレイになっているかを基準に歯を磨くようにしましょう。
朝の歯磨きに取り入れたい!正しい歯磨きの方法は?
朝の歯磨きが重要であり、そして磨き方が口の中の健康を維持するうえでキーになるとのことですが、では歯を正しく磨くにはどんなことを意識すべきでしょうか。歯磨きの基本についても押さえておきましょう。
歯をキレイに磨く際の基本
歯は永久歯であれば28本(親知らず含めて32本)ありますが、すべての歯を満遍なくキレイに磨く必要があります。なぜなら磨き残しがあると、そこから菌が増殖して虫歯や歯周病などの口のトラブルに発展する危険性があるからです。そのため、すべての丁寧に以下の3つのポイントに従って磨くことを意識しましょう。
その1.歯ブラシの毛先を歯の面にあてる
歯と歯ぐき(歯肉)の境目や、歯と歯の間にきちんと歯ブラシの毛先をあてます
その2.強くではなく優しく軽い力で磨く
歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力で磨きます。強くこすり過ぎないことを意識しましょう。
その3.歯ブラシを小刻みに動かして磨く
しっかりと汚れを落とすためにも、5~10mmの幅を目安に小刻みに20回ほど動かして磨きましょう。1~2本ずつ丁寧に磨くことが大切です。
正しい歯磨きの徹底で朝から口の中をスッキリさせましょう
口の中の健康を維持するうえで、毎日の歯磨きは欠かせません。特に菌が多く繁殖している朝のタイミングにおいては必ず磨くことをおすすめします。朝は一日の始まりなだけに、正しい歯磨きを実践することによって、口の中をスッキリした状態で仕事や勉強、家事などに励むようにしましょう。