歯科衛生士がこぞって愛用中!業界で人気なオーラルケアアイテム選びのポイント~ちぃ先生の手記第42回~

2019.05.28 dhちぃ先生

歯のスペシャリストがオーラルケアアイテムを選ぶときのポイント

(1)歯科衛生士たちの愛用率がスゴイ?噂の歯ブラシはコレ

実は私は、株式会社ジーシーが認定する、患者さんの口腔内の状態にあった歯ブラシを提案する知識を修得した方におくられる「ルシェロアドバイザー」の資格を持っています!だから……というわけではありませんが、まずHa・no・ne読者のみなさんに提案したい歯ブラシはGCの「ルシェロ歯ブラシ」です。

GCは歯科業界なら知らない人はいないほど知名度のある医療器具メーカーです。そんなGCが制作する歯ブラシは、使う患者さんのことや、それぞれの口腔内のことがよく研究され、磨きやすさなどを考え、誕生したアイテムです。中でも、歯科衛生士からみてお気に入りポイントは、症状と目的によって非常に細かく、歯ブラシの種類がわけられている点にあります。
市販の歯ブラシでは、子供用・大人用、硬さがかため・やわらかめほどの種類にしか分別されていませんが、ルシェロは全部で13種類の豊富なラインナップになっています。また歯周病の進行度によってもわけられますし、オペ後や歯の生え変わりなどあらゆる状態に対応しているのが特徴です。
それに一般的な歯ブラシよりもヘッドが小さめで、女性の口に合いやすく、カラフルな色使いも可愛らしいので知人の歯科衛生士たちからも人気の声が聞こえてきます。歯科衛生士は、患者さんの悩みに寄り添う立場なので、このように歯ブラシ1つであっても、特徴ごとに細かくわかれているのは好印象ですね。

(2)若くても歯間ブラシは使うべし!使いやすい歯間ブラシ

そもそも歯間ブラシは、歯の隙間が気にならない方はあまり使う機会がないかもしれません。ですが、歯科衛生士の目から見て、やはり使うことを提案したいオーラルケアアイテムの1つです。

歯は1本1本独立して生えているので、どうしてもピッタリきれいな歯並びになることは難しいとされています。一見きれいに生えているように見えても、食事のさいに物が詰まりやすい歯があれば、その箇所で微妙に隙間が空いていたり……すこし斜めに歯が生えていたりする傾向にあるでしょう。もし、食べ物が挟まったまま放置してしまうと、そこから炎症して歯周病を招く原因にもつながります。

そこで、歯周病予防のために提案したいのが、極細の歯間ブラシを使用することです。歯間部をケアするために、歯間部の広さや歯肉の状態、前歯や奥歯といった、さまざまな歯の位置の関係性によって、オーラルケアアイテムの使い分けをすることで、さらなる効果が期待できます。
私が好きな歯間ブラシはライオン歯科材株式会社の『DENT.EX 歯間ブラシ』の4Sサイズです。このシリーズは、4SからLLまで豊富な7サイズを展開しているのであらゆる歯間に対応しているのが人気のポイント。私が愛用している4Sサイズは、歯間ブラシシリーズの中でもとても細いサイズで、歯肉周りの磨きにくいポイントを効率的に清掃する働きがあります。

毎日のオーラルケアに歯間ブラシをプラスして、清潔なお口にアプローチしましょうね。しかし、口腔内の状態によっては、合わない方もいますので、歯科医の先生とよく相談してください。

(3)歯科衛生士に人気な手巻きのデンタルフロスでケアしよう

手巻きのデンタルフロス

歯ブラシでのブラッシングだけではとりきれない細かい汚れをケアするのに重要なのが“デンタルフロス”です。広い歯間部のケアにも向いていた歯間ブラシと違い、歯と歯が接している部分や歯列不正の箇所のように、歯間が狭い箇所もケアできるのが、デンタルフロスの特徴でしょう。

歯科衛生士たちが好むのは糸ようじのようなスティックホルダーがついているものではなく、手巻きタイプのデンタルフロス。間違った使い方を続けると、トラブルを引き起こしてしまうので、購入したアイテムの説明書などをよく読むようにしましょうね。
デンタルフロスに関しては、歯科医院で専売しているものも、市販で販売されているものも、大きな違いがあまりない傾向にあるので、基本的にはどれを使ってもOK!私が愛用しているのは、あまり味のついていない「アンワックスタイプ」といってワックスがついていないタイプです。

けれども、デンタルフロスは「面倒臭い」とやらない方が多いのが現状……。そこで、ちぃが独断で考えた荒療治があるので紹介します。

まず歯と歯の間の汚れをデンタルフロスでこそぎおとします。複数本おこなったのち、デンタルフロスに付いた歯垢のニオイを嗅いでみてください。きっと臭いと思うのですが、あまりに異常なニオイがした場合、それは歯周病菌が存在している可能性があります。そのまま放置していると歯周病菌が繁殖してしまうことに……。あと、そんな臭いニオイが、自分の口臭になるのは嫌ですよね?
みなさん面倒くさがらずにデンタルフロスをかけましょうね。わたしは歯磨きが面倒で眠いときも、デンタルフロスだけはかけるようにしていますよ。ですが、歯間の虫歯を治療している方には詰め物がとれてしまう危険性もあるので、注意が必要です。

❤ちぃ先生から一言❤普通に歯ブラシでゴシゴシ歯磨きをしても、歯と歯の間の細かい汚れは落としきることができない!

ただ歯磨きをすればお口の健康が守られるわけではありません。自分の口腔内の環境に合ったオーラルケアアイテムを選び、正しく使うことが重要です。今後のアイテム選びの参考にしてみてくださいね!

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【ライター紹介】 ちぃ先生

ちぃ先生

歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。

・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~

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