「爪を噛む癖」が歯並びに影響！？ 爪噛みを直す方法とは
爪噛み癖の弊害と改善策
子どもに多い「爪を噛む癖」
爪を噛む癖は、幼児～小学生くらいの子どもに多く見られます。爪の白い部分が伸びるのが気になる子が多く、爪切りなどを使わず伸びた部分を歯で噛み切ってしまうのです。ひどい場合は、深爪になるまで噛んで指先から出血してしまったり、爪の周りの皮を噛みちぎってしまったりすることもあります。
爪を噛むのは、不安や精神的な緊張を和らげるためと言われています。一般にストレスが原因とされることが多い爪噛み癖ですが、何かのきっかけで噛み始めたら習慣化してしまったというケースも少なくありません。
大人になっても続くことも
爪噛み癖は成長に従って自然と直ることが多いものの、中には大人になっても直らない人もいます。大人になっても爪噛み癖が治らない場合は、本人も「なんとかしたい」「深爪を人に見られるのが恥ずかしい」と思っていることが多いよう。爪を見られたくないという思い、やめたくてもやめられないという苦しさから自分に自信が持てなくなることもあり、深刻な問題です。
爪を噛む癖で口内環境が悪化
爪を噛む癖があると、不衛生な状態の爪や指先を口の中に入れることになります。爪や指先には無数の細菌が付着しているため、感染症のリスクを高める可能性があります。また、爪を噛み切って深爪になった部分から雑菌が入り、指先が腫れたり化膿したりすることもあるでしょう。
さらに、歯並びをはじめとする口内環境にも影響することがわかっています。爪を噛む際は前歯を使って噛み切ることが多いので、上顎よりも下顎が前に出る受け口を助長したり、逆に上の前歯だけが突出する出っ歯になったりします。同じ歯で繰り返し噛むことで噛み合わせが悪くなる、噛み合わせの悪化によって歯並びが乱れるというケースも見られます。
また、爪は硬いので、噛み続けると前歯の歯の根が短くなったり、前歯の先端が減ったりすることも。不衛生なだけでなく、歯や歯茎に大きな負担をかけてしまうため、できるだけ早く直したい癖です。
爪を噛む癖を直す方法
爪噛み癖にはさまざまな弊害があるとわかっていても、染みついた癖を直すのは簡単ではありません。爪を噛まないようにする（させる）にはどうすればいいのでしょうか？
子どもの場合
子どもの爪噛み癖を直そうとしてきつく叱る親は少なくありませんが、叱るのは逆効果。さらなるストレスを感じて爪噛みが悪化したり、「親に見つからないところで噛もう」と思ってしまったりします。
子どもが爪を噛むのは、多くは不安なときやイライラしているとき。声をかけたり抱きしめたりして落ち着かせてあげましょう。また、ボーっとしているときに無意識に噛む子もいるので、遊びを提案するなどして気を逸らすのも効果的です。
オシャレが好きな子なら、マニキュアを塗る、ネイルシールを貼るなどして爪を可愛くデコレーションしてあげるのもおすすめ。爪が可愛くなると「噛まずに大切にしよう」という気持ちが自然に湧いてくるため、爪を噛まなくなることが増えるでしょう。
大人の場合
大人になっても爪を噛む癖が直らない人は、不安や苛立ち、焦りを感じたとき、手持ち無沙汰なときなどに、何かを噛むことで自分を落ち着かせるのが癖になっています。爪を噛みたいという気持ちが湧いたら、ガムやナッツ類、ドライフルーツ、ジャーキーなど噛みごたえのあるおやつを食べましょう。
無意識に噛んでしまうという人は、口に入ると苦い味のする「爪噛み防止用マニキュア」を使ってみましょう。口に指先をすると苦みを感じるため、爪を噛もうとしていたことに気付けます。
大人なら爪を保護するジェルネイルも◎
多くは成長とともに消失する爪噛み癖。しかし、大人になってもどうしても爪噛み癖が直らないという場合は、ネイルサロンや深爪矯正サロンでジェルネイルをするのもおすすめです。ジェルネイルで保護すれば爪を噛むことはできず、ジェルの下で自分の爪を育てることができます。自力で爪噛み癖を直すのが難しい大人の方は、ぜひ検討してみてくださいね。
【ライター紹介】 小晴（こはる）
出版社での美容雑誌編集、web制作会社でのライター業を経て、フリーライターとして活動中。「文章を通してひとの暮らしをよりよくする」をモットーに、美容からライフスタイルまで、女性向けを中心に幅広い分野の記事執筆を手がける。2018年より唐突にパーソナルカラーの世界にハマり、イエベメイクの研究に日々勤しんでいる。現在は化粧品検定1級の取得を目指し奮闘中。
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