口元もっこり口ゴボを歯科衛生士が指摘!無意識「口呼吸」セルフチェック方法~ちぃ先生の手記第72回~
口元のたるみを招く悪習慣「口呼吸」をやめるには?
口呼吸にはどんな症状が…セルフチェックしてみよう!
口呼吸は無意識にしてしまうことから、自分では気がついていないケースも……。それでは、どんな症状がみられると口呼吸をしている可能性があるのでしょうか?下記のリストで口呼吸のセルフチェック!
口呼吸チェック項目
・いつも口を開けている、半開きである
・口を閉じると顎に梅干し状のシワができる
・食べるときにクチャクチャ音がでる
・朝起きると喉が乾燥している
・唇がよく乾く
・出っ歯である
・唇が分厚い
・早食い、あまり噛まないで食べる
・いびきや歯ぎしりがある
・口臭が強い
・タバコを吸っている
上記のチェック項目の中から、3つほど当てはまったら、あなたは口呼吸の疑いがあります!
口呼吸が長年続いてしまうと「アデノイド顔貌」という、口元が突き出て下顎のない少しだらしないような顔貌になってしまう傾向に……。また、集中力の低下、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすなどの悪影響の可能性もあるでしょう。
アデノイド顔貌は小児によく見られますが、大人にも疑いのある方がいます。その症状をケアするために、美容整形で下顎にフィラーを入れる方がみられますが、アデノイド顔貌の原因を取り除くことができるわけではありません。
耳鼻科や歯科医院に相談することで、場合によっては保険適用で治療を受けることができるので、気になっている方は医療機関の受診を検討してみてくださいね。
「口呼吸」が引き起こす美容的悪影響&健康面のデメリットとは
それでは、口呼吸がもたらすさまざまな悪影響をみていきましょう。もし鼻先と顎先を結ぶラインであるEラインが整わないことに悩んでいる場合には、まず口呼吸をしていないか見直してみてください。
それに普段から口呼吸をしていると、顎舌骨筋という舌につながる首の筋肉が萎縮してしまうことも……。噛む力が弱まるので噛み合わせが悪くなり、首の筋肉がたるんで二重あごになりやすく、また口元のほうれい線が深くなってしまうという美容的デメリットが考えられます。二重あごやほうれい線は、口もとの大きな悩みにつながりやすく、口呼吸による悪影響が伝わりますね。
では、健康面への悪影響には、どんなことがあるのでしょうか。口呼吸をしていると、風邪をひきやすいといわれています。鼻呼吸をしていれば、鼻毛や鼻の粘膜が、外部からのウイルスや埃が体内に入る前にキャッチし、くしゃみなどで排出してくれます。しかし、口呼吸をすると外部からの菌やウイルスがダイレクトに喉を通って侵入するために、免疫力が落ちてしまいます。これは、自律神経にも影響があるそうです。
また、いびきや睡眠時無呼吸症候群も、口呼吸の典型的な症状。寝ている間に口が開いて、舌が喉に落ち込んで気道を狭めることでいびきをかいてしまい、ひどいときは無呼吸になってしまうのです。
無意識のうちに口呼吸が習慣になってしまっている人は?
チェック項目や悪影響を読んで「もしかしたら口呼吸をしているかも」と不安を抱いた方もいるのでは?
美容や健康に悪影響を及ぼしかねない口呼吸をやめるには、一体どうしたらいいのでしょうか。ここでは、無意識に口呼吸をしてしまっている習慣の対策法などを紹介していきます。
(1)猫背や立て膝などの悪い姿勢をやめる
普段から猫背だったり、立て膝などの姿勢でだらだらとスマホを見たりということはないでしょうか。意外かもしれませんが、悪い姿勢が、のどや口の筋肉を弱める原因になってしまうんです。口呼吸になる原因のひとつとして、口輪筋や舌の筋肉の衰えによって口が開きやすくなることが考えられますので、普段の姿勢から意識して対策していきましょう。
(2)睡眠時に口閉じテープを貼る
睡眠時の口呼吸を防ぎ、いびきを軽減するためには、唇の中央に貼って口を閉じるテープを利用してみてください。市販の薬局でも販売していますし、サージカルテープでも代用ができます。
(3)あいうべ体操をする
「あー」「いー」「うー」「べー」と口を大きく動かす体操です。「ベー」はあっかんべーの要領で舌も出します。口の周りはもちろん、首や舌の筋肉も刺激してくれるので、耳鼻咽頭科でも推奨している体操になっています。
口呼吸はほかにも、歯並びや滑舌が悪くなる原因につながる恐ろしい悪習慣でしょう。もし口呼吸に気がついたら、できるだけ早く鼻呼吸にするのが理想的です。
上記で紹介した対策を実施するほか、歯科医院や耳鼻科でまずは相談してみてください。口呼吸をやめて、引き締まったきれいな口もとを目指しましょう!
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~