痛みと「歯科治療」の関係にこだわる歯科医師たちがクリニックで取り入れているケア3つ
痛みを抑えるために歯医者がこだわっている取り組み
歯医者のイメージはやはり「痛い」?
歯医者と聞いたときに「痛い」「怖い」などの言葉が浮かんでくる人は非常に多いようです。
中にはリラックスして歯科治療を受ける人もいますが、それはごく少数派……。多くの人は、大人になってからも歯医者に対してネガティブなイメージを抱いているようです。
それに歯科治療に対して恐怖心があると、どうしても歯医者に行くのをためらってしまいますよね。そのせいで治療開始が遅れてしまうことも少なくないそう。
そこで多くの歯医者が取り組んでいるのが「できるだけ痛くない治療」です。心身の負担を軽減することで、リラックスして来院できる環境づくりを目指しています。
歯医者の取り組み例① 医療用レーザーの導入(左石歯科医院)
左石歯科医院が目指す痛くない治療とは「なるべく痛みのないよう気を付けて治療する」という意味で、歯科治療にレーザー治療を導入しています。レーザー治療器は光の出力方法を変えることでそれぞれの目的に使用することができ、その目的の1つが痛みの軽減です。鋭いメスのように歯肉を切開できるため、通常の治療よりも痛みを抑えることができます。
また、患部を温められるのも医療用レーザーの特徴。痛みに弱い人には、メリットの大きい治療方法だといえるでしょう。
そして、医療用レーザーには止血・化膿予防の効果も期待できます。治療の応用範囲も幅広く、歯ぐきや歯肉の切除をはじめ、傷の治療や根幹治療、歯質の強化、口内炎治療、メラニン色素除去などに使用されています。
歯医者の取り組み例② 麻酔時の工夫(ただこし歯科クリニック)
歯科治療でもとくに強い痛みを感じるのが、麻酔時です。そのため、ただこし歯科クリニックでは麻酔時の痛みを軽減するため、さまざまな工夫を凝らしています。
まず、いきなり麻酔注射を打つのではなく最初に表面麻酔を塗ります。これによって感覚を麻痺させることで、針を刺すときのチクリとした痛みが和らげます。また麻酔液は体温に近い温度まで温めることで、麻酔液が注入されるときの不快感を減らします。
そして、麻酔液を注入するときに使用しているのがコンピュータ制御のコードレス電動麻酔器。コンピュータによって制御されているため、それぞれの患者さんに合わせた確実な麻酔が行えます。さらに世界最小サイズの超極細針を使用しているため、注射時の痛みを軽減することにこだわりました。
歯医者の取り組み例③ 笑気吸入沈静法(たけうち歯科クリニック)
たけうち歯科クリニックで導入しているのが笑気吸入沈静法で、鼻から「笑気」というガスを吸入している状態で歯科治療をおこないます。笑気では意識はなくならないものの、頭がぼーっとすることからリラックスして歯科治療を受けることができます。
全身麻酔と大きく違うのは、吸入を終えればスムーズに元の状態に戻るということ。そのため、治療終了後にはすぐに帰宅することができます。
歯医者に対する恐怖心の原因は、必ずしも痛みだけではありません。歯医者の雰囲気が苦手という人やキーンとした音が嫌いという人も少なからずいます。そのような場合には、不安感を抑えられる笑気吸入は有効な方法の1つだといえるでしょう。
歯科治療は怖くない!痛み対策に取り組んでいる歯医者を選んで
ここで紹介したように、痛くない歯科治療を実現するための取り組みをしている歯医者はたくさんあります。子供の頃に歯医者で痛い思いをしたことがトラウマになっている人は少なくないようですが、現代の歯科治療は昔の歯科治療とは大きく異なります。歯の治療が必要だと感じたら、ぜひ積極的に痛み対策をおこなっている歯医者を探してみてくださいね。
※上記で紹介した施術は、症状などによって個人差があります。詳しい内容については、歯科クリニックへお問い合わせください。
(参考URL)
左石歯科医院
http://www.hidariishi.com/menu/painless.html
ただこし歯科クリニック
https://www.tadakoshi.com/10anshin/